しぶとい人

もう少し
だれとでも仲良くやれる方法だけを
信じている。

要するに
病院で死んだ
いちばんしぶとい人を数えるために
音をたてている
この肺は
噛んでも苦い味しかしない
どさ回りを繰り返してばかりの草むらで
私たちは
好きで面白いことをしているわけではない
芝居みたいに
二人が
暮らした。

床いっぱいの落ち葉に含まれている
緑色の成分で
名前をつけてやる。